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Data
■開催日時 平成15年2月28日(土)
■テーマ 建物
■開催場所 河井町
■開催時間 10時〜12時
■天候
■参加人数 30名
■案内人 高木信治さん(高木信治建築研究所 所長)
■コーディネータ 水野雅男さん((有)水野雅男地域計画事務所所長)
■回遊ルート いこいの広場朝市側の空き地(集合) →塗師の家(旧広井さん宅) → 朝市通り(いそ屋・板谷商店・市中屋本店・日吉酒店・八井漆器店 他…) → 木下小路(山徳屋漆器店) → 中田町 → 大馬場(杵崎さん宅) → あての家(解散)

Contents
輪島ならではの浜屋造りの建物を中心に、建築家の高木信治さんを案内人に河井町周辺を探検した今回。集合場所でまず、今回見て回る浜屋造りの建築についての説明や、輪島は地価が高いため敷地が狭く、通りまでギリギリに建てられていることが多いという話や、参加者から質問のあった『浜屋造り』という名前の由来(浜の船小屋のようなという意味で浜屋造りという名前がついたんじゃないかという高木さんの説)などのお話をうかがってから、塗師の家へと向かいました。

通称:塗師の家は、もと輪島の塗師屋さんだった広井さんという方のお宅で、明治43年の輪島の大火直後に建てられた、その後の輪島建築のモデルになったといわれている家です。材料は、白アリに強くまた腐敗しにくいアテの木を使い、軒板もしょうのいい1本の木で作られていました(写真@)。その他にも母屋の作見板(蔵の外壁)は、パネルのようにして板をくっつけてあり、大火事になると外せるようになっているということでした。

塗師の家から少し歩いたところにある畠中さん宅では、家の土台になっている石(写真A)が興味深く、その色も今まで見たことのないような赤い色をしていました。そして一行は朝市通りへ。浜屋造りの建物は、2階の屋根が1階の屋根より後ろに下がっているため、空が良く見え、視野がすいぶん広く感じられるのですがこの浜屋造りの建物がバブル期に、朝市通りでも箱型の覆いをかけたような看板建築に多く成り代わってしまったそうです。しかしまた元通りの浜屋造りに戻したところがいそ屋さん(写真B)。看板を支えている2本の木がカワイイ魚の形をしていて、参加者の顔をほころばせていました。はじめに見た塗師の家(旧広井さん宅)を参考にして造られたという八井漆器店を見た後は、朝市通りを南へ。木下小路の山徳屋漆器店の建物や、曲輪の技法を建物壁面に応用した梅屋さん(写真C)を見て中田町(写真D)へ行きました。輪島にこんな通りがあったのかと思うような、静かで奥ゆかしい印象のこの通りは、空の青がとてもきれいに見えました。大馬場の杵崎さん宅を見た後、アテの家で意見交換会を行いました。
↑写真@ ↑写真A ↑写真B ↑高木さんの説明に熱心に耳を傾ける参加者

↑写真C ↑木下小路から朝市通り方面を望む ↑写真D